東京から神奈川に向けて流れる多摩川。世界有数の大都会の中心地を流れる川にも、うなぎ、コイ、アユなど数多くの釣りターゲットが生息しています。ここでは、多摩川で釣れる魚やマナーなどを紹介します。
多摩川は、全長138キロメートルにおよぶ1級河川です。かつて水質汚染がひどく魚が住めない環境でしたが、現在は下水の整備が進み水質が改善しています。また、近年では、淡水特有の魚だけでなく鮭の遡上も観察されるほどです。これだけ多種多様な魚が身近にいるなら、釣りたくなるのが人間でしょう。
多摩川にはアユ、コイ、うなぎ、鮭など多種多様な魚が生息しています。しかし、多摩川で釣りを楽しむには漁協が販売している遊漁券が必要になります。料金は、フナやハヤなどは年間2,500円。アユやウナギなどは年間5,000円となっています。釣り場でも購入可能ですが、事前に近隣のコンビニや釣り具店で購入するとスムーズに釣りを楽しめるでしょう。
多摩川の魚は餌だけでなく疑似餌(ルアー)を使った釣りも楽しめます。
水質汚染で多摩川から姿を消していたアユは、2006年頃から毎年100万尾以上確認されています。水質が良くなったことで、味も良くなっているとのこと。タックルはシンキングミノーにシングルフックをつけたものを使います。釣り方は簡単で、見えアユに向かってルアーを投げ、近くを泳がせるだけです。
オイカワは、川の浅い場所を好んで泳いでいます。多摩川にはオイカワの生息場所が多く、非常に適した環境と言えます。主にエサを使って釣りますが、活性が高い夏場には、小型のルアーやワームを使っても釣れる魚です。
普段は海に住んでいますが、アユの遡上と共に多摩川を上ってきます。上ってきたアユを食料にしているため、中層を狙えるサスペンド・アユタイプを使うと良いでしょう。
ウグイは年間を通して釣れる魚です。通常は餌釣りの対象ですが、疑似餌でも釣れます。特に臭い付きの虫型ワーム、または、小型のワームを使ってもつれます。まれにミノーに反応することもあります。
ウナギは餌でも釣れますが、ルアーでも狙えます。使うルアーは、臭い付きのワームを使います。ワームはできるだけ使いまわしたいので、定期的に回収して、エサの匂いがする液につけながら釣りをします。夜間の釣りになるので足元に気をつけましょう。
伝統的なフィッシュイーターとして人気のあるナマズ。餌となる魚が豊富な多摩川にも生息しています。基本的に夜行性ですが、流れのキワや草が生い茂っているポイントにルアーを投げると一投目で釣れることもあります。
テナガエビは、多摩川の下流に生息しています。通常赤虫などのエサを使いますが、ワームを目の前に落として釣ることも可能。消波ブロックや入り組んだ障害物のなかにいるので、針が狙い通り落ちるように根元にガン玉をかませておきます。コツは水面に向かって真っすぐルアーを落とし、水底に着いたら、誘うように上下させます。
淡水魚としては非常に強い引きが魅力の魚。特定外来魚に指定されているため、多くのエリアではリリース禁止です。釣った後は持ち帰って塩焼きやソテーにして食べましょう。
ブラックバス用のタックルで釣れる、外来魚。元々はアメリカ原産の魚ですが、ペットとして買われていたものが飼育しきれなくなって、川に放流・定着してしまいました。ルアーはビッグベイトのヤマメ、マス、アユを使用します。強烈な引きのため、タフなシーバスロッドをおすすめします。
多摩川は都会に面している部分は流れが穏やかなため、さまざまなるルアーで釣りを楽しめます。
主に川の表層で魚の活性が活発な時に使います。夏場はトップで攻めることが基本となります。
糸を引くと水の圧力で左右に動くルアーです。表層から低層まで幅広い範囲を狙えます。ただ、カウントを間違えると根がかりをして回収不可能になってしまうことも少なくありません。
水の上をはねるようにして動くルアーです。ゆっくり引くと、ヨロヨロと動き素早く引くと大きな水しぶきをあげます。魚の活性が高い時に使うと効果的です。
多摩川でのルアーは、ビッグベイトよりも中型のミノーを使う機会が多いでしょう。特に中流域では流れが穏やかなためリップがきつめのものを使用します。必要であれば、リップの向きをペンチで変えれば浅い場所も探れます。そのため必要最小限のルアーだけを確保し、メガバスやラパラなどのルアーは釣り用具リサイクルショップなどに売却しましょう。しかしブランド釣り具の場合は高価買取が期待できるブランド専門の買取店もおすすめします。持ち物を必要最低限にすることで
タックルがスッキリして手早く釣りができること間違いありません。
多摩川では、アユ、コイ、オイカワ、ハヤ、ウナギ、ナマズ、ブラックバス、シーバスなど多種多様な魚をルアーで狙えます。釣りをする際は遊漁券が必要となるので買うのを忘れないようしましょう。また、最小限の装備で最大の釣果をあげるため、いらなくなったルアーは買取専門店で買取ってもらうといいかもしれません。