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東京都全体が抱える待機児童問題の現状

子供を預けて仕事へ出かける際には、大抵の親御さんが、保育園を始めとした保育所を活用します。
ですが、現在東京都ではこの保育所が不足し、保育人材も不足している現状があるため、保育所に子供を預けられずに困っている親御さんが少なくありません。

東京都内では、保育所の空きを待っている状態、いわゆる待機児童の問題が露呈しており、この待機児童問題の一刻も早い解決が望まれています。
少子高齢化であるにも関わらず待機児童問題が相次いで発生しているのは、保育人材の不足が一番の原因です。
保育士の労働環境が悪化の一途を辿った結果、保育人材が年々不足し、結果として保育所閉園に追い込まれたケースも少なくありません。

保育所そのものはあれども、保育人材が足りず受け入れ児童の数に限りがあるという保育所も多いのが現状です。
この問題を解決するために近年国や市を挙げて、保育環境の改善や、保育人材確保の為の様々な取り組みが行われています。

東京都の待機児童問題改善への動き

東京都が行う待機児童問題改善の働きかけは地域によっても異なりますが、例えばこのような取り組みが行われているでしょう。
まず、保育人材の賃金値上げです。
保育士として働く方を対象に賃金を上げられるように、各種保育所へ国や市が助成金を支払い、その分を労働者の賃金値上げに当てることで人材確保へと繋げています。

また保育人材がより負担無く生活をしていけるように、家賃補助のサポートを行っている地域も少なくありません。
家賃一部補助または全額補助を行う事で、保育人材の家賃の負担を無くし、日々の生活の負担を軽減する事に繋がっています。
保育所によっては保育所そのものが物件を借り上げる、借り上げ住宅を行う際に、国が助成金を支払うところも少なくありません

他にも、保育士資格を持たない保育ママや保育補助の人材を積極的に取り入れている事も、待機児童問題改善に一躍買っています。
こちらも地域によっても保育所によって異なりますが、保育人材をまずは増やす為により保育人材を増やす方法をとることで待機児童を減らしている地域も多いのです。

世田谷区が独自に行っている取り組み

東京都の中でも世田谷区は待機児童が多い地域として知られています。
そんな世田谷区では保育人材を確保するために、このような取り組みを行っているのが特徴です。

まず、保育士の住宅確保支援になります。
こちらの支援制度は保育運営事業者が借り上げている物件など、特定の条件を満たした物件の保育士が住まう場合は、82000円までを補助金で賄うという補助制度です。
住む場所によっては家賃が完全にタダになるというケースも多く、保育士の負担を減らすことに繋がっています。

次に、保育人材情報ポータルサイトの設立です。
インターネット上で保育求人をチェック出来るポータルサイトを立ち上げることで、気軽に求人情報をチェック、応募できる環境を整えています。
こちらのサイトを使って行う保育人材確保は世田谷区で特に積極的に行われており、気軽に無料で使えるサイトも少なくありません。

このように世田谷区では、保育人材を確保するための環境改善、更に人材募集情報を積極的に掲載している点が特徴です。
保育士資格を持つ方は特に重宝されますので、人材不足気味な今がチャンスと言えるでしょう。

◇参考サイト一覧◇
【世田谷区の現状や制度の調査のため】
保育人材確保事業 | 世田谷区
世田谷区保育士等宿舎借上げ支援事業補助金交付要綱
世田谷区保育士等宿舎借上げ支援事業について(平成29年1月)